以前、ADAのソフナイザーをメンテナンス中に破損したのをきっかけに、軟水装置を自作して使っていたことがありました(2007年頃)。 今回はそのときの自作軟水装置についてご紹介します。
この軟水装置は、超小型水中フィルターの「イーロカ PF200」を使用します。外部濾過からの分岐と違い、水槽の外への水漏れの心配がなく、イオン交換樹脂側への水流の量が微調整しやすい特徴があります。
今回使用した部品たちです。
●超小型水中フィルター(GEX イーロカ PF200)
●エアーコネクタ水流分岐
●フィルター用ホース(12/16φ)
●シリコンエアーホース
●一方コック
●エア用パイプ(水作パイプピタッと)
今回使用した使用した瓶です。
写真はイオン交換樹脂を入れた状態。
半分くらいまでイオン交換樹脂をいれます。
●空き瓶(口が狭く細長いもの/高さ250mm,幅45mm,内寸35mm)
●イオン交換樹脂(ADAのものを使用)
接続した状態
コックは水流調整に使います。
瓶の大きさと水流によって加減が変わります。
ゆっくりなペースで硬度を下げたい場合はコックを調整して
水流を弱めにします。
シリコンチューブの先端に、瓶の深さに合わせてカットしたエア用のパイプを取り付けます。
瓶にイオン交換樹脂を入れ、水槽に沈める前にゆっくりと水を入れます。
先に瓶の口いっぱいまで水を満たしてから水槽に沈めると、イオン交換樹脂が、瓶の口から飛びだす心配がありません。
水槽にセットしたら、 ポンプと繋いだパイプの先端が瓶の底につくまで入れてセット完了です。
ポンプのモーターのスイッチを入れて、イオン交換樹脂の撹拌が始まればOK 。
最初、パイプの先端に樹脂が詰まっていると撹拌が始まらないことがありますが、その場合はあわてずに、水槽側への出水口を指で塞ぐと軟水装置側への水流が強くなり、詰まった交換樹脂を押しだしてくれます。
一度撹拌が始まれば、詰まることはありません。
正面側から見た様子です。
[イオン交換樹脂について]
私は、ADAのソフナイザー用のイオン交換樹脂を使用しています。
100リットルの水の総硬度を1°dH下げるために必要なイオン交換樹脂の量は40mlだそうです。
ちなみに、この瓶に入れた量は120mlくらいです。
90cm水槽の水量が約160リットルだとして、およそ2°dH下げることができます。
イオン交換樹脂の吸着が飽和したらそれ以上は硬度が下がりませんので食塩水で再生します。
100mlの再生には約20gの食塩が必要です。
イオン交換樹脂は、熱帯魚を掬う白いネットの目は通らない大きさなので、取りだす時は、熱帯魚用のネットにあけてからコップなど別の器に移すと簡単です。
この瓶を使う方法の場合は、瓶を水槽から取りだして、そのまま瓶の中に食塩を入れてもいいかも知れません。
撹拌して1時間程置いたら、塩水を捨てて、 水道水を入れて捨てるを塩分が抜けるまで繰り返して再生完了です。
イオン交換樹脂は乾燥させると効果がなくなりますので常に湿気らせた状態で保存する必要があります。
現在は、RO浄水器で作った純水で水換えを行ってるためソフナイザーは使っていません。
写真は2007年当時の様子です。
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(Camera & Lens)
Canon EOS 20D
EF17-40mm F4L USM
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