コケを良く食べてくれるヤマトヌマエビは、
水草水槽ではよく飼われています。
抱卵しますが、繁殖はなかなかむずかしそうです。
なぜかというと、
生まれてすぐに海水と同じ水に入れる必要があるからです。
それは、彼らの生態に理由があります。
このヤマトヌマエビ、自然界では、
日本の房総半島以南の河川の上流域や
韓国、台湾、マダガスカルなどに生息しているそうです。
このエビの生態は少し変わっています。
親エビが、生息する川の上流域で産卵すると、
卵から幼体(ゾエア体というらしい)が生まれます。
ゾエア体は、その後1〜2日の内に海まで流れ着かないと
死んでしまうそうです。
無事、海に流れ着いたゾエア体は、
幼生の時代までを海水で過ごし、
その後、稚エビになると川を遡り、
親エビは、ふたたび川の上流域で生活します。
こんな、小さなエビが、
川の上流から下流、下流から上流へと旅をします。
生き物の生態は本当に不思議ですね。
写真は、90cm水槽のヤマトヌマエビです。
現在、15匹以上いるとおもいます。
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(Photo Data)
[ヤマトヌマエビ]
Canon EOS 20D
EF24mm F1.4L USM
ISO400, F1.8, 1/125sec.
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